「考えたくないのに考えてしまう」
「忘れたくても忘れられない」
・・・辛い失恋をしたとき、誰もが一度はこんなふうに思ったことがあるかもしれません。
身が、心が、引き裂かれたような気持ちになって、とても苦しいですよね。
こんな時、遠回りにみえて一番近道なのは、
“「考えたくない」のではなくて、「考えたい」のだ”
ということに気がつくことです。
考えたいから、まだ気持ちがあるから、相手のことを思い出すのです。
人は、本当に意識が向いていないことに対しては、脳裏をよぎったりしないものです。
そのことに気づけたら、とことんお相手への感情を味わい尽くしてみてください。
その恋愛を大切に振り返って、感情を味わいながら考えてみて、
どんな思考がわき出てくるでしょうか。
「はぁ…やっぱり素敵な人だった…」と思うなら、
そんなお相手を好きになれた自分を尊く誇りに思えばいいのです。
「まだ忘れたくない、先に進みたくない」と思うなら、
その気持ちを味わいながらゆっくり自分自身と向き合うことが
今のあなたに必要なことです。
もしも「よく考えてみると、美化しているだけかもしれない」と少しでも感じたなら、
無理に頑張らなくてもそのうち自然に、想いは消失するのかもしれません。
いずれにしても、わいてくる気持ちは
あなただからこそ、あなたが経験したその恋愛だからこそ、
わいてくるものです。
苦しみから逃れたいあまりに、早く消してしまおうとしたり、
見て見ぬふりをして押し殺すことはしないでください。
感情を頭でどうにかしようとすることは、
多くの場合、逆効果であったり遠回りになったりするのです。
しっかり自分の気持ちと向き合ったほうが、結果的に物事は早く良い方向に進みます。
それでも「やっぱりどうしてもつらい…」そんなときは、
次のような視点を取り入れてみてください。
ご自分に対して質問をしてみてほしいのです。
過去の恋愛や他の経験を思い出してみて、
「それらすべて、その当時の感情を今も感じているだろうか?」と。
失恋直後や叶わない恋愛をしている間は、確かに辛く苦しいことが多いものです。
けれど、変わらない気持ちというものはありません。
過去につらい失恋を経験したことのある方なら、その後時間が経って
「まだ少し好きな気持ちはあるけど、そこまで苦しくはない」
「いつの間にか、浄化されている気がする」
と感じられるようになったことがほとんどだと思います。
人によってそれは、新しい恋愛によってかもしれませんし、
生活が変わったことによってかもしれませんし、
趣味や仕事に没頭することによってかもしれません。
たとえ好きな気持ちは消えなくても、いい思い出として捉えられるようになったり、
前向きに毎日を楽しめるようになった、というときは必ず来ます。
むしろ、つらい思いをした、その経験まるごとに感謝したくなるときや
自分にとってプラスの力に変えられるとき、というのも
自分が望めば迎えられるのです。
人の感情も、思考も、ずっと永遠に変わらないものはなくて、
少しずつでも形を変えていくものです。
変わっていくからこそ、絶望もあれば希望もあります。
辛い気持ち、どうしようもない感情を、どうにかしたいと思った時には、
まずは自分の心底の気持ちをしっかり味わうこと。
そして、 「未来から見た時の自分」という視点で現在を少し俯瞰してみることも、
役に立つ一つの方法です。
この記事が、少しでも何かのお力になれば嬉しく思います。
#幸せTips